コーヒー豆は、最初から茶色ではありません

コーヒー豆は、最初から茶色ではありません

雨の日が続き、少し蒸し暑さを感じる日も増えてきましたね。

今週は、私たちが普段目にしている茶色いコーヒー豆の、その少し前の姿についてお届けします。

実は、コーヒー豆は最初から茶色いわけではありません。

今回は、焙煎前の「生豆」がどのようなものなのか、そして一杯のおいしさがどこから始まっているのかをご紹介します。

コーヒーの「生豆」、見たことがありますか?

写真に写っているのが、焙煎前のコーヒー豆、「生豆」です。

コーヒーチェリーから果肉などを取り除き、乾燥させたもので、淡い緑色や黄緑色から、乾燥が進むにつれてベージュがかった色合いへと変化します。

手のひらにのせてみると、私たちがよく知る茶色いコーヒー豆と、形はよく似ています。

けれど、この段階では、あの香ばしいコーヒーらしい香りはほとんどありません。焙煎することで、豆が持つ香りや味わいが引き出されていきます。

この生豆に熱を加えて焙煎すると、色は少しずつ茶色へ。
香ばしい香りとともに、その豆が持つ酸味や甘み、苦味が引き出され、私たちがよく知るコーヒーへと変わっていきます。

おいしさは、焙煎より前から始まっています

コーヒーの味をつくるのは、焙煎だけではありません。
農園では、収穫したコーヒーチェリーを選別し、精製し、乾燥させていきます。

豆を乾燥させるときも、ただ並べて待てばよいわけではありません。
天候や乾き具合を見ながら豆を動かし、均一に乾燥するよう、日々手をかけていきます。

乾燥が不十分で水分が多く残ると、品質が不安定になることがあります。
一方で、急激に乾燥させすぎることも、豆が持つ風味を損なう原因になります。

その日の空や風、豆の状態を見ながら、適切な水分量になるまで丁寧に乾燥させる。
機械や数値による管理だけではなく、現地で働く人たちの経験と感覚も欠かせない工程です。

弊社のコーヒーも、タンザニアの農園で育てるところから、収穫、精製、乾燥、選別まで、いくつもの工程を経て日本へ届きます。

一粒の豆の背景には、長い時間と、たくさんの人の手があります。

次の一杯を、少し違う目線で

普段何気なく目にしている、茶色いコーヒー豆。

その少し前には、写真のような淡い色の生豆があり、さらにその前には、農園で育ったコーヒーチェリーがあります。

香りも味もまだ静かに眠っている一粒が、農園での仕事と焙煎を経て、私たちのもとへ届くコーヒーへと変わっていきます。

そう思いながら味わってみると、いつものコーヒーから、これまでとは少し違う表情を感じられるかもしれません。

次にコーヒーを飲むときに、茶色くなる前の姿を、ほんの少し思い出していただけたら嬉しいです。

一粒の生豆が、焙煎を経て、香り豊かなコーヒーへ。
豆や粉、ドリップバッグなど、お好みのかたちで、その味わいをお楽しみください。

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