実りの向こう側 — ルワンダナッツ工場の仕事 Vol.1

実りの向こう側 — ルワンダナッツ工場の仕事 Vol.1

みなさま、こんにちは!

以前ご紹介したルワンダの様子では、10年以上前から植えてきたマカダミアナッツの木々が成長し、収穫量が増えていること。そして、それに合わせて工場でも新たな設備を導入するなど、現地で起きている変化をお伝えしました。

けれど、「収穫量が増えている」と聞いても、その実りがどのように工場へ届き、どんな仕事を経て、私たちのもとへやってくるのかは、なかなか見えにくいものです。

そこで今回からは少し視点を広げて、ルワンダのマカダミアがどのような一年を過ごし、その裏側でどんな仕事が行われているのかを、3回にわたってお届けします。

今回話を聞いたのは、ルワンダでマカダミア事業に携わり、現地で暮らしながら働く小澤さん。日本への一時滞在の機会に、ルワンダで過ごす日々や、現地で働くなかで感じてきたことをじっくり聞きました。

数字や仕組みだけでは見えてこない、現地で働いて初めて気づいたこと、戸惑ったこと、そしてこの4年間で変わってきたこと。

そんな本人の体験も交えながら、“実りの向こう側”にあるルワンダの今を、皆さまと一緒に覗いていけたらと思います。

365日、どこかで実るマカダミアナッツ

「マカダミアナッツの収穫期って、いつなんだろう?」

そんな疑問から、ルワンダの一年について聞いてみました。
返ってきたのは、少し意外な答えでした。

「ルワンダでは、365日どこかでマカダミアナッツが収穫されています」

一年を通して国内のどこかで収穫が行われ、工場にもマカダミアナッツが運び込まれてきます。

とはいえ、一年中ずっと同じ量が採れるわけではありません。

ルワンダのマカダミアナッツにも、収穫量の多い時期と少ない時期があります。その波に合わせるように、工場の仕事も一年のなかで少しずつ変わっていきます。

農家から届いたマカダミアナッツを受け入れ、乾燥させ、殻を割り、選別する。そうして少しずつ加工されたマカダミアナッツがまとまると、およそ3か月に一度、コンテナに積まれてルワンダを出発します。

一年中収穫できるからこそ、一年中動き続ける工場。

けれど実際にその一年を見てみると、そこには季節ごとに違う仕事とリズムがありました。

実りが少ない季節にも、仕事は続く

【写真】マカダミアナッツ農園での作業風景

収穫量が多い時期には、次々と工場へ届くマカダミアナッツを加工していきます。

では、収穫量が少なくなる時期はどうなのでしょう。
工場の仕事も少し落ち着くのかと思いきや、そうではありません。

収穫量が少ない時期を使って、設備を整えたり、機械のメンテナンスをしたり、次に実りが増える季節に向けた準備を進めていきます。

実りが多い季節には、目の前のマカダミアナッツと向き合う。
実りが落ち着けば、その次に備える。

365日動く工場では、その時々に必要な仕事を重ねながら、一年がつながっています。

小澤さんがルワンダで働き始めてから、約4年。こうした一年の流れを現地で何度も経験してきました。

けれど、赴任したばかりの頃に見えていた景色は、今とは大きく違っていたといいます。

期待していた売上に届かない日々

小澤さんがルワンダへ赴任したのは、コロナ禍の影響が残る頃。

当時、世界的にマカダミアナッツの供給量が増え、在庫が積み上がったことで、市場価格は大きく下落していました。

ルワンダでは変わらずマカダミアナッツが実り、農家から原料が集まり、工場では加工が続いていく。

けれど、市場価格の下落によって、当初期待していたような売上を上げることが難しい状況でした。

実りがあっても、それが必ずしも期待どおりの売上につながるわけではない。

そんな厳しい時期にも、農園の木は成長を続け、産地では次の実りに向けた時間が積み重ねられていました。

そして約4年が経った今、小澤さんが現地で見ている景色も少しずつ変わっています。


10年以上前の仕事が、今の実りに

マカダミアナッツは、植えてすぐにたくさんの実が採れる作物ではありません。

苗木を育て、畑へ植え、木が成長し、十分な実をつけるようになるまでには長い時間がかかります。

ルワンダでは2004年からマカダミアナッツの栽培支援が始まり、農家への苗木の配布が行われてきました。2013年にRwanda Nut Companyが設立されてからも、自社で苗木を育て、農家とともに植樹を続けてきました。

そうして何年もかけて育ててきた木々が成長し、今、収穫量の増加というかたちで、その積み重ねが見え始めています。

今、工場へ届いている一粒は、何年も前に植えられ、大切に育てられてきた木から生まれたもの。

365日どこかで実るマカダミアナッツの一年を辿ってみると、その背景には、一年だけでは語れない長い時間が流れていました。

そして、実りが増えてきたことで、工場の仕事にも新たな変化が生まれています。

次回は、もう少し工場の中へ。

収穫量が落ち着く季節には、どんな仕事が行われているのか。そして、小澤さんが現地のスタッフと働くなかで感じてきた、この4年間の変化についてもお届けします。

次の連載もお楽しみに!

ブログに戻る